不動産取引には様々な権利や費用が関係して来ます。
しかも、それらは大きな権利であり、しかも金額としても大きいです。
そのため契約の条件を変える場合があります。
例えば土地建物のセットで売却するよりも建物を解体して売却した方がメリットのある場合も意外にあるのです。
さて、その様な不動産取引の形態の1つに、土地を売却するために解体工事を先にする場合があります。これは売り手の方で建物を解体し、更地の状態で売却をする取引形態と言うことが出来ます。
では、なぜこの取引形態にメリットがあるのでしょうか。
売り手と買い手、双方にメリットが発生する場合があるのです。
まず売り手のメリットについて考えてみます。
土地を売る側としては、なるべく早く高額で売るのが目的となります。その一方で、買い手の方は安い価格で買いたがります。
さて、売り手の立場としては、その様に価格と早さを考えて売るのですが、この時に売り手が金額を優先するかスピードを優先させるかで方向性が変わります。
つまり、高値で売るか早く売るかで販売方法が変わるのです。そして、仮に早く売りたい場合には値段を下げて売ることもあります。
しかし、売り手が更に急いで売却したいと考える場合、売り手が建物を解体する場合もあるのです。
建物を解体して土地のみの販売になると、買い手としては解体する費用も必要なくなるのでメリットが大きくなります。
一方で売り手の方は売るタイミングが早くなるので現金化の点でメリットがあるのです。
ただし、解体工事は費用に十分に注意しなければなりません。と言うのも、費用を気にしないで工事にかかると解体費用が膨らんでしまい、かえって赤字になってしまうこともありえるからです。
その様に考えると、解体工事を土地売却のために行うのは絶妙なバランス感覚を必要とするとも言えます。解体費用と売却額、そして手数料や税金など、いくつもの環境条件を考慮して進めなければならないビジネスだからです。
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